亡き母の妹である叔母(以下おばさん)のご主人様(以下おじさん)の容態が思わしくない、と聞き、叔母と電話で話しました。
もともとおじさんは脊柱管狭窄症を患っていらして、おばさんが家で介護されていました。おじさんは身体は言うこと聞かないけど頭はハッキリしていて、箸一本も出さないような亭主関白?なお方。そんなおじさんに相当嫌気がさしてストレスがたまりまくりのおばさんのお話を、これまで時々伺っていました。
歳を重ねるうち、おじさんもおばさんも体力の限界…おじさんは日中おばさんに注文をつけるだけでなく。夜はトイレに行きたくておばさんを何度も起こしたり、トイレの失敗を繰り返すようになりました。
コロナに感染したのがきっかけか?おじさんは肺炎で入院することになりました。入院してからはどんどん容態が悪くなり、先日は親戚や会いたい人を全員呼ぶように病院から言われたのだそうです。
その時私は離れて住んでいるので伺えませんでしたが、それから1ヶ月ほど経ちました。今は小康状態だそうです。
現状を聞きましたら、コロナ禍の面会はなかなか難しいようで、おばさんはおじさんにほとんど会えないそうです。家で介護してストレスが溜まっていたけれどやはり夫婦、会えないのは心配だそうです。それはそうですよね。感じの良い看護師さんがいらっしゃるときは、おじさんを撮った動画を見せてくれたりするそうですが、直接会えてはいない…。
話が暗ーくなりそうだったので、私の仕事の話などしてみました。私は仕事しないと生活が成り立たないんだ~ということと、おばさんはずーっと専業主婦だったのでおじさんの財力はすごいよねって伝えると…
生活させてもらっていたけれど、それが幸せだったかと言うとそうではない、と。
お金には困らなかったけど自由は無かった。「働いて忙しくても自由がある人」と、「私(おばさん)みたいな暮らせているけど自由な無い人」といる。
二つの人生を同時に歩むことはできないし、何が良いかわからなくなっちゃったねって。
70代後半のおばさんもこんな風に考えるんだ~と。女性の生き方を考えたり、悩んだりするのは永遠のテーマなのですね。
おばさんは趣味のダンスには時々通えているそう。いくつになっても、イマが一番ワカいと思って、楽しみましょうね、と電話を切ったのでした。